このページは2005年12月に行われた Internet Week 2005 チュートリアルの内 容をなるべく忠実に再現し、より多くの方にインターネットに関すること をご理解いただくために、各講演者の協力を得て主催者である(社)日本ネットワークインフォメーションセンター(JPNIC)とWIDE Project, School on the Internet Working Group (SOI) が公開するものです。 各講義の著作権につきましては講義ページを参照してください。
IW2005に関する詳細は Internet Weekのページをご覧ください。
また、各チュートリアルの講演資料(PDF)については、 JPNICのページにて公開されています。
過去のチュートリアルについては、講義案内 をご覧下さい。


#01 Practical DNS Operation: 〜 知ってるつもり、の再確認と運用現場で使えるノウハウ 〜 - 伊藤 高一
    内 容
      インターネットで利用される多くのネットワークアプリケーション の動作基盤として重要な位置を占める DNS を話題として、主に authoritative サーバ(コンテンツサーバ)の設定、運用について復 習するとともに、運用 tips などを紹介していきたい。
      • CNAME の真相と犯しがちな誤り
      • serial の戻し方などゾーンデータに関する話題
      • Lame delegation とは何か? なぜ起こる?
      • glue とは何か?など DNS の機構に関する話題
      • BIND9 を手軽に使いたいなら rndc.conf は要らない
      など、ソフトウェアとしての運用 tips などを取り上げる予定をしている。なお、取り上げる実装は BIND である。
    対象者
      DNS サーバのシステム構築や日々の運用などについて、ある程度の実務経験をお持ちの方。
      初級クラスから中級クラスへのステップアップを志される方、日々の実務に追われ、ご自分の知識を再確認する機会を持ちたいととお考えの方などを想定している。
      上級者にとっては物足りないと思われる。

#02 詳解IPv6プロトコルの拡張機能 〜IPv6実導入に向けて〜 - 加藤 淳也
    内 容
      IPv6プロトコルは、すでに基本仕様が決定されベンダー各社からの対応機器が出揃い始めています。しかし、現在もなお、基本仕様に対してさまざまな機能を付加する提案がなされています。このセッションではIPv6に関する入門書ではあまり取り上げられていないが、重要かつ今後利用が有望視される機能について解説します。
      例えばDNS、 DHCPv6、アドレス選択など実環境に導入する上で考慮が必要になるポイントから、モビリティやセキュリティを実現するIPsecなどの拡張機能を取り上げます。拡張機能に関連してIETFでの標準化の最新動向についても紹介します。さらに昨今では、IPv6に対応したアプリケーションの開発や動作検証を必要とする機会が増えています。RFCでもIPv4とIPv6に両方に対応したアプリケーション作成の作法が提示されていますが、この作法を従来のIPv4アプリケーションのつくりと比較しながら解説することでIPv6アプリケーションの挙動や構造をつかみます。
    対象者
      IPv6プロトコルについて基礎的な理解を得ている方。
      IPv6の導入や利用に際して基本機能だけでは不足を感じる方。
      IPv6アプリケーションの開発や動作検証を必要とされている方。

#03 電子メールの仕組みと迷惑メール対策の基礎知識 - 山井 成良
    内 容
      電子メールはインターネットにおいて最も古くから利用されている最も普及しているサービスといえるでしょう。ところが、迷惑メールの出現により、電子メールの信頼性が大きく損なわれる事態が生じています。本チュートリアルでは、電子メールの基本的な仕組みや迷惑メールの手口をまず紹介し、迷惑メールへの対策方法を技術的側面や法的な側面から概説します。
      本チュートリアルでは初心者を対象とし、電子メールサービスに携わってない方でも迷惑メール対策についての基礎知識を身につけることができるような内容にする予定です。
    対象者
      迷惑メール対策に興味を持つ方

#04 インターネットのしくみ 〜TCP/IPの基礎から最新トレンドまで〜 - 宇井 隆晴
    内 容
      本チュートリアルでは、インターネットの生い立ちから今に至るまでの歴史を解説し、インターネットがどのような仕組みで構成されているのか、という一番基本となる部分を説明します。
      内容(予定)
      • インターネットの歴史
      • 現在のインターネットの環境
      • インターネットを構成する技術
      • インターネットの上でアプリケーションはどう動く
      • 最近の動向
    対象者
      インターネットの仕組みも知りたいと思うユーザ
      インターネットに関する業務に携わることになった初心者
      IPアドレス、TCP/IP、DNSという言葉は聞いたことがあるけどよくわからない・知りたい人

#05 サーバ負荷分散 〜仕組み、サイトの構築事例、技術動向〜 - 泊 正和
    内 容
      負荷分散装置は、サーバーの負荷軽減や、サイトの信頼性を高める目的で多くのサイトで導入・運用されています。また、ユーザ側のアクセス回線、バックボーンの高速化によって、厳しい環境にさらされるサイトも多く、今後もその重要性は増していくものと思われます。
      一方で、サーバーで提供されるサービス内容と、装置が提供できる機能を見極めながら導入しないと、思ったように動かなかったり、十分な効果を得ることが出来ないことが多いという一面もあります。
      本プログラムでは、前半で負荷分散装置の役割と動作について説明します。
      次に、幾つかの事例をもとに、注意点を交えつつ構築手法を解説致します。
      「負荷分散」の対象は様々ですが、今回の内容は主に Web サーバーの負荷分散の説明が中心となります。
    対象者
      ・負荷分散装置を導入検討中の方、理解を深めたい方。
      ・受講に必要なネットワーク技術レベルは、初級〜中級を想定しています。

#06 IPv6 ネットワーク構築-IPv6設定ノウハウ2005- - 白崎 泰弘・宮川 晋
    内 容
      実際に完全にIPv4・IPv6デュアルスタック化を施したサイトのネットワーク設計や実際に使用しているコンフィギュレーションファイルを示しながら、BSDやLinux、商用ルータを用いた、リーズナブルな方法でのメール、DNS、WWWなどのサーバの作り方、ファイアウォール、また、MicrosoftのWindowsによるIPv6によるファイル共有の方法などを具体的に紹介する。
    対象者
      特にIPv4に加えてIPv6をオーバレイする形での導入を考えている方を対象とするが、それにかぎらず、IPv6でのネットワーク導入での具体的ノウハウを求めている方を対象とする。

#07 快適なメール環境を維持するためのメールサーバ構築 - 安藤 一憲
    内 容
      連続7年目を迎えるチュートリアルですが、今年は基礎知識の部分を山井先生のチュートリアルに譲り、実際に安心して使用できるメールサーバを構築する際に気をつけるべき事象と弊害になり得る部分を合わせて取り上げたい。
      本チュートリアルでは実際にメールサーバを運用管理、構築、あるいは更新のために選択する立場にある方たちを対象とし、実際に取り得る各種の選択肢を含めて、使用する場面に応じてこれからのメールサーバはどうあらねばならないのかをテーマに講演したい。
    対象者
      実際にメールサーバを運用、管理、構築、選択する立場にある方

#08 Linuxで作るお家サーバ - 國武 功一
    内 容
      Linux を使って、家でウェブサーバを運用してみたいと思っているユーザを対象に、サーバの構築から、運用において注意すべき点、TIPSを紹介していきます。
      本チュートリアルでは主に、
      • DynamicDNS について
      • Webサーバの構築について
      • アクセスログ解析
      • サーバにおけるセキュリティ
      を取り扱う予定です。
    対象者
      Linux の基本的なコマンドを知っているユーザ。
      小規模なウェブサーバをLinuxで運用するサーバ管理者。

#09 ファイアウォールの基礎から応用 - 二木 真明
    内 容
      インターネット接続におけるファイアウォールの導入は企業などの組織にとっては既に一般的となっているが、ファイアウォールの技術を体系的に学ぶことができる場は意外と少ない。一方、運用現場では新たなファイアウォール技術者の養成も課題となっている。
      このセッションでは、ファイアウォールに関する要素技術を説明し、その使い方と実際の運用までを体系的に解説する。
      • セキュリティを意識したネットワーク設計
      • ファイアウォールの基本方式
      • ネットワークアドレス変換の考え方(NAT, NAPT)
      • ファイアウォールとVPN
      • ファイアウォールの付加機能と使い方
      • ファイアウォール導入設計のポイント
      • ファイアウォールの運用とログの管理
    対象者
      これから、ファイアウォールの運用、サポートに携わる方。
      ファイアウォールを詳しく学びたい方。
      TCP/IP と一般的に利用されるネットワーク上のプロトコルについての基礎的な知識を持っていることが必要です。

#10 ISPバックボーンネットワークにおける経路制御設計 〜理論編〜 - 松崎 吉伸
    内 容
      近年のインターネットの爆発的な発展に伴って、そのインフラを支えるISPバックボーンネットワークも益々巨大化し、スケーラビリティを考慮した経路制御設計が必要不可欠となっている。
      また、回線・ルータの配置設計だけでなく、BGPとIGPを組み合わせた論理的な経路制御設計が必要不可欠となっている。
      本チュートリアルでは、経路制御に関する基本を整理するとともに、インターネットバックボーンの経路制御で必要となるBGP、OSPFの2つのプロトコルに関して、特にプロトコルの成り立ちや技術事項の整理といった理論面を中心に解説する。
    対象者
      ISPバックボーンネットワークや大規模な企業内IPネットワークの運用・設計に携わっている(あるいは携わろうとしている)方々を対象とし、TCP/IPに関する基本的な知識を有する方々。

#11 インターネット電話の基礎と実験 〜音声符号化、SIP、RTP、からシステム化とトラブルシューティングまで〜 - 波多 浩昭
    内 容
      本チュートリアルでは、インターネット電話の基礎的技術(音声のディジタル化やSIP)に加え、システム化やサービス開発に関わるのに必要な周辺技術まで含めて解説します。講義だけではなく、デモシステムで動作や音質を確認をまじえて進めます。
    対象者
      インターネット電話を含むインターネット上の音声アプリケーション開発に興味を持つ人。IPとUDPの基本的知識を有していることが望ましい。

#12 インターネット上の信頼を確立するPKIの技術と運用 - 稲田 龍・松本 泰
    内 容
      インターネットには、多くの人/サービス/デバイスが接続されており、互いに通信をしています。
      このような環境下で、人/サービス/デバイスが互いの身元の保証、権限の制御などを正確かつ迅速に行うことが課題となっています。
      こうした中、公開鍵暗号を用いたPKI(公開鍵暗号基盤)はネットワークにおける認証に広く使われつつある技術となっており、インターネットにおいて信頼関係を形成する技術として有望視されてきています。また、昨今の電子署名法、e文書法においてもこの技術は応用されており実社会においても電子文書の長期保存にも応用されています。
      本セミナーでは、PKIがインターネット上でいかに使われ、どのように信頼関係を築き、セキュリティを確保していくか、その技術と運用の観点から説明します。
    対象者
      PKI、及び、PKIを利用したアプリケーションの企画、設計、開発、運用に携わっている、もしくは興味がある方。
      インターネット上でセキュアで信頼のおけるサービスを考えておられる方。

#13 不正プログラム対策と侵入検知、防御技術 - 二木 真明・渡辺 勝弘
    内 容
      これまで、それぞれ別個の技術的テーマとして語られてきたウイルス対策技術と侵入検知技術だが、今、これらを一体のものとして考える必要に迫られている。
      不正プログラムは、すでにその拡散手段として脆弱性に対する攻撃を取り入れているばかりではなく、巧妙な通信手段を用いて情報を流出させ、また相互に連携しながら攻撃を行うロボットと化しつつある。新たな脅威に対抗するには、より大きな視点から対策を見直す必要がありそうだ。このチュートリアルでは、現在の脅威に対するそれぞれの対応策とその限界を見極め、これらを補完的に使っていく方法について考えてみる。
      テーマ
      • ウイルスの変遷と従来型対策の限界
      • 攻撃検知手法の現状
      • マルウェアの検知手法
      • 監視技術と感染時の対応
    対象者
      正プログラム対策と侵入検知、監視技術に興味を持つ方。既存のウイルス対策、侵入検知システムに関する基礎的な知識を既に持つ方が望ましいが、必須ではない。

#14 ISPバックボーンネットワークにおける経路制御設計 〜実践編〜 - 吉田 友哉
    内 容
      近年のインターネットの爆発的な発展に伴って、そのインフラを支えるISPバックボーンネットワークも益々巨大化し、スケーラビリティを考慮した経路制御設計が必要不可欠となっている。
      また、回線・ルータの配置設計だけでなく、BGPとIGPを組み合わせた論理的な経路制御設計が、安定稼動の上で非常に大きなウェイトを占める。
      本チュートリアルでは、「ISPバックボーンネットワークにおける経路制御設計〜理論編〜」における基本事項の習得に引き続き、それらを用いた具体的な局面に触れ、その場面における実際のコンフィグ例を紹介しながらより実践的な設計・運用手法の習得を目指す。
      またマルチベンダ環境における実装の差異や留意点や、セキュリティを考慮した設計など、実際に起こっているケースを交えながら解説する。
    対象者
      ISP バックボーンネットワーク、あるいは大規模な企業内IPネットワークの運用・設計に携わっている(あるいは携わろうとしている)方々を対象とし、TCP/IPに関する基本的な知識やルータ設定スキル、またある程度、経路制御プロトコルの知識を有した方々。
      なお、本講義の前編にあたる「 ISPバックボーンネットワークにおける経路制御設計 〜理論編〜」または過去のInternet Weekにおける同等の講義を受講されていると、より望ましい

#15 IP技術者のためのストレージネットワーク基礎知識入門と最新動向解説 - 佐野 正和
    内 容
      従来SCSIやファイバーチャネルといった技術を利用して接続していたストレージ(ディスクやテープ)装置を、IPやイーサネットに代表されるIP技術を利用して接続しようという方向に動き始めております。当講演では、インターネット等の仕事に従事している方々が、その活躍の場をストレージの世界に広げるきっかけとなれば幸いと考え、できるだけスペックやプロトコルなど細かい説明は省き、教養の範囲でよく理解できることを目標に、できるだけ平易な解説を行います。内容としては入門編としてストレージに関する会話が成り立つ程度の基礎的なストレージの知識説明に始まり、ストレージ・エリア・ネットワーク(SAN)の成り立ちとIP技術を利用したSANのご紹介をします。また、仮想化技術を含め、ストレージのエリアが今後どのように発展していくのかという将来展望の部分についても、できるだけ触れていきたいと考えております。
    対象者
      技術動向としてストレージ・ネットワークに興味のある方、IP技術をストレージ・ビジネスに展開したいとお考えの方が対象です。また、ストレージ基礎知識の解説から最新動向まで幅広く内容を盛り込んでおりますので、どちらかというと教養としてストレージの知識を知っておきたいとお考えの方に最も適した講演です。基本としてはIP技術者向けの講演というスタンスですが、技術専門職でない方でもご理解いただけるよう、解かり易さを中心に講演を展開します。多くの方々のご参加をお待ちしております。

#16 自信を持ってApacheを操るために 〜内部構造からたどるWebサーバ設定のキモ - 小山 浩之
    内 容
      Webサーバのデファクトスタンダードとしての地位を確立しているApache HTTP Serverはその導入の容易さや実績・情報量の豊富さから、今やサーバ管理者やWebアプリケーション開発者の一般教養のように扱われています。しかしながら、簡単に導入できるが故に個々の設定の意味や概念についての理解がなされていないままに利用されているケースも見受けられます。
      本プログラムではApache HTTP Serverバージョン2.0.xを自信を持って設定・運用管理するために必要となる知識を、Apacheの内部構造からの視点をもとに説明し、その理解とより効果的な活用を目指します。
    対象者
      Webサーバ管理者およびWebアプリケーション開発者
      基本的にUNIX系OSにおけるApache 2.0.xを対象とします

#17 トラブルシュートを想定したネットワーク監視 〜オープンソースソフトウェアによる実践 〜 - 矢萩 茂樹
    内 容
      IPネットワークは、これまでのファイル転送を基にした非リアルタイムのデータ通信中心から、音声通話やテレビ会議などのリアルタイム通信へと利用用途を広げてきています。この変化は業務がネットワークへより依存していっていることを意味しており、ネットワークの稼働品質がそのまま業務効率に跳ね返ってくるという状況になっています。なんとなく作って動かしているだけでは駄目で、監視→障害検知→障害復旧→...という維持活動が必須となってきたわけです。
      本セッションは、ネットワーク障害の早期回復のために必要な効率的な監視について考察し、ネットワークの稼働率をあげるための「トラブルシュートを想定した監視」の方法論について検討していきます。
      あわせて最近より充実してきたオープンソース系のネットワーク監視システムについていくつか紹介します。とりあげるツールはHobbit/ BigBrother/ Nagios/... などを予定します。
    対象者
      ・ネットワーク監視に興味のある方一般
      ・IPによる通信についての一般知識を持ち合わせていることが好ましい

#18 安全なWebアプリ開発の鉄則 2005 - 高木 浩光
    内 容
      昨年のチュートリアル「安全なWebアプリ開発の鉄則 2004」に引き続き、Webアプリケーションの脆弱性パターンについて整理しながら、安全なWebアプリ開発のための要件をリストアップする。脆弱性の大分類としてファイル流出型の欠陥と、セッション追跡の欠陥、画面設計の脆弱性、誤ったSSLの使い方に分けて述べる。昨年のチュートリアルの未受講者のために昨年版の鉄則を再び整理しなおすとともに、2005年版では、昨年版では簡単にしか触れなかった、セッション固定化攻撃への対策と現状、CSRF(クロスサイトリクエストフォージェリ)攻撃への対策について詳しく議論する。
    対象者
      Webサイト構築の発注者、受注責任者、開発者および、Webサイト運営管理者、セキュリティ監査技術者など。

#19 MPLS 〜基礎、実現するサービス、そして最新動向〜 - 石井 秀雄・松嶋 聡
    内 容
      IPネットワークにおける新しい技術としてのMPLS(Multi Protocol Label Switching) が目的や特徴に合わせ、現在、いろいろな環境で使われている。
      その動きに合わせ現在でも様々な機能拡張の検討及び実装が行われている。このMPLSについて以下の観点で解説する。
      • MPLSの基礎
      • MPLSで何ができるか、その応用例と利用者にとってのメリット(VPN、トラフィックエンジニアリングなど)
      • MPLSの運用に関する最新の話題
      • MPLSの今後の展開
    対象者
      MPLS技術に興味のある方
      MPLSの現状と今後の動向を知りたい方

#20 IP技術者のための光アクセス技術 〜FTTxを支えるPON技術とその動向〜 - 草野 俊彦
    内 容
      ADSLの次のサービスとして、光アクセスが広がり始めている。現在、日本の光アクセスサービスのユーザ数は240万人に達しており、その普及は世界のトップにある。
      本チュートリアルでは、光アクセスサービスの普及を加速する技術として注目を集めているPON(Passive Optical Network)を中心に、その技術と歴史について説明する。特にPONのコア技術として、現在日本で広く採用されているIEEEのEPON、並びにPONの原型を作ったITU(国際電気通信連合)が標準化を推進するGPON技術を取り上げる。また、光アクセス実現のキーとなる光デバイスの技術、ネットワークサービスとしての光アクセスの役割、さらに今後の光アクセスの動向を含め、光アクセスの全体像について解説する。
    対象者
      光アクセス、FTTxに興味のある方。
      PONの基礎、特徴について知りたい方。
      光アクセスの技術について、網羅的に理解したいIP技術者。

#21 ネット事業の法的リスク −掲示板運営を含む− - 森 亮二
    内 容
      インターネットを利用した事業活動の法律問題を概観します。掲示板管理者、ホスティング提供者の法的責任の問題、オークションやオンライン店舗運営など電子商取引に関する問題を事業者・管理者の観点から分かりやすく解説します。2ちゃんねるなどで話題となり、今またフリーブログサービスなどで議論が再燃しつつある匿名の違法表現とそれを媒介する掲示板・ウェブサイト管理者の責任については、近時の裁判例の傾向を交えて少し詳しく検討します。広い範囲の方にご興味をもっていただけるのではないかと思います。
    対象者
      ウェブサイト・掲示板管理者のみならず、インターネットを事業に活用する方やインターネットに関する法律全般に興味のある方を対象にします。

#22 VPN 再考。〜 IP-VPN vs SoftEther 他 〜 - 進藤 資訓
    内 容
      VPN は古くて新しい技術である。今までたくさんの VPN 方式が考案され実際使われてきた。特にここ数年は、ユーザーが自ら VPN を構築するのではなく、サービスプロバイダが提供する VPN サービス(IP-VPNと呼ばれる事が多い)をそのまま利用するという利用形態が急速に広まった。しかし、ここにきて、ユーザー側で行う VPN 方式へ回帰する動きも見られる。SSL VPN 方式やSoftEther などといった方式がその代表である。本セッションでは、IP-VPN とはちょっと違った身近な VPN 技術に再度注目し、これらの VPN 方式について技術的な解説を行い、自分に適した VPN 技術を選ぶ目を養っていただくことを目標とする。
    対象者
      どの VPN 技術を採用すべきか悩んでいるネットワーク担当者。VPN について詳しく学びたいと思っている技術者。

#23 LDAP入門 −OpenLDAPで構築するエンタープライズレベルの認証システム - 我妻 佳子
    内 容
      本セッションでは、インターネット標準技術であるLDAPを利用した認証システムについて、導入から実装までのポイントを実際のノウハウを交えて解説します。
      まず、LDAPの概要と、各社から販売されているLDAPサーバ製品の紹介とそれらの特徴を解説します。
      続いて、オープンソースのLDAPサーバであるOpenLDAPを用いて、エンタープライズ環境でLDAPサーバによるユーザ認証を行うためのシステム構築方法を、実際の手順に沿って紹介します。
      また同時に、KerberosやSASLと組み合わせて、より強固な認証システムを構築するためのTipsについても随時触れていきます。
    対象者
      LDAPに興味のある方。LDAPの導入を検討されている方。
      企業ネットワーク構築を主業務としているSI会社の技術者の方。

#24 ネットワーク設計構築A to Z[I] 〜基礎から始める最適ネットワーク設計〜 - 山口 二郎
    内 容
      いまや接続されていないコンピュータは無いといわれるほどネットワークは身近なものとなった。ネットワークは重要なインフラとなったにも関わらず、適切に設計、管理されているかというと、そうでないケースが以外にも多い。ウィルス騒ぎなどで組織内ネットワークが停止するなどの症状の多くはウィルスに感染したPCが全体に波及したのではなく、一部のウィルス感染したPCがネットワークを輻輳させることにより、実質的にネットワークの停止に至っているのである。ネットワークを適切に設計、管理しておけば、ネットワーク全体の停止に陥ることはなく、被害を最小限に食い止めることができる。トラブルを未然に防ぐネットワークとは何か?規模が大きくなっても破綻しないようになっているのか?トラブルが発生したらどのように対応したら良いのか?などのネットワークに関わる様々な疑問を事例を用いて易しく解説する。ハブやルータなどのネットワーク機器の基本的な動作を理解し、小規模、中規模のネットワーク構築・運用が行なえるようになることを目的とする。
    対象者
      ・ネットワークの設計・構築・運用に携わっている方。
      ・ネットワーク構築をこれから行なおうとしている方。
      ・ネットワークの再構築を検討されている方。
      ・ネットワークエンジニアを目指す初心者。
      ・IPアドレスは理解しているが、ルータには触ったことがない方。
      ・ルータのメリットが感じられない方。
      ・ネットワークは組めるが、自信が持てない方。

#25 間違いだらけの無線 LAN セキュリティー - 進藤 資訓
    内 容
      今日、あらたに出荷される無線 LAN 機器はほぼ WPA/WPA2(802.11i) に対応したものになっており、長い間心配されてきた無線 LAN のセキュリティー上の問題点は、技術的にほぼ解決されていると言ってよい。
      無線 LAN のセキュリティーに関しては、いままでも雑誌や Web 上の記事などで繰り返し取り上げられているので「もう分かったよ」という方も多いかと思う。しかしながら、今までの無線 LAN にどのような問題点があって、それらがどのように解決されたのか、についてきちんと説明されているケースは極めてまれであることに皆さんお気づきであろうか? 残念なことに、不正確であったり誤解をしたまま伝えれている事が非常に多いのである。意味が分からないまま設定した無線LAN 機器を使っていては、安全に使っていることにはならない。
      本セッションでは、無線 LAN セキュリティーで誤って伝えられがちなトピックを取り上げ、それらについて正しく解説をすると共に、みなさんが正しく無線 LAN 機器を設定して頂けるよう、必要な知識を身につけていただくことを目指す。
    対象者
      無線 LAN のセキュリティーを正しく理解したいと思っている方。
      あるいは、一応分かっているつもりだが、実は一部良く分かっていない部分がある、という方。

#26 Wikiで実現する軽妙ウェブサイト 〜検討、設置、管理〜 - 塚本 牧生
    内 容
      ネットワークを使った共同文書編集のしくみとしての定評とWikipediaという成功例の登場で注目を集め始めているWikiだが、その用途は個人のメモ用から、グループでの情報集約や情報共有、執筆者と編集者と査読者といった関係の中でのワークフローツールなどさまざまに使われている。こうしたグループウエアやCRM、ナレッジベース的なものまでの幅広い用途がある一方で、設置自体は掲示板などのCGI並みの容易さで、個人でも思い立った時から利用を開始できる。
      シンプルで手軽なWebアプリケーションでありながら、何の用途にも使うことが出来る融通無碍の面を持つ、一言でいえばこの「軽妙」さこそ、Wikiのもつ性格の一つだろう。本チュートリアルでは、こうしたWikiサイトの利用例、Wikiアプリケーションを動かすシステムの構築方法、そしてWikiサイトを管理する上での注意点などを説明する。
    対象者
      部署・プロジェクト等の情報管理者,あるいは情報管理方法の策定を出来る方
      Wikiの導入を検討している初学者

#27 サイト防御とイントラ防御 〜本来のファイアウォールとは〜 - 西本 逸郎
    内 容
      インターネットに公開しているサーバ群に対するSQLインジェクションや、イントラネットで蔓延するワーム・スパイウェア・ボットなどの具体的で直接的な脅威の出現に対し、以前からファイアウォールだけでは防御できないと言われている。
      そうであるならちゃんと守れるファイアウォールとはどういうものかを、現状の技術と今後想定される脅威を背景に説明します。これにより、守るべき対象の社会的責任度合いや要求される強度により、どこまでどんな手順で実施すればよいかをつかむことが出来ます。
    対象者
      初心者向け

#28 ネットワーク設計構築A to Z[II] 〜OSPFを簡単に使う最適WAN設計〜 - 山口 二郎
    内 容
      1つの拠点内をスタティックルーティングなどを利用してネットワークを構築できるようになると、次のステップとして複数の拠点を結ぶWANを設計する必要が生じてくる。WANには広域イーサネットやブロードバンドネットワークを利用したVPNなどの新しいメディアが登場し、今までには考えられないような設計スタイルが必要となってきた。これらの新しいメディアを有効に活用し、設計時、運用時に陥りやすいポイントなどを解説する。WANを拡張し多くの拠点を結ぶにはスタティックルーティングだけではたいへん煩雑となってしまう。また、主要拠点間は冗長化を図る必要もでてくる。ダイナミックルーティングを用いることでこれらの問題を解決し、ネットワーク設定の簡素化と冗長化を実現する。ダイナミックルーティングはOSPFを中心に解説を行う予定だが、プロトコル詳細の説明ではなく、実務に必要な機能を中心に解説する。中規模から大規模のネットワーク構築・運用が行なえるようになることを目的とする。
    対象者
      ・WANの設計・構築・運用に携わっている方。
      ・WANの再構築を検討されている方。
      ・冗長化ネットワークを検討されている方。
      ・ダイナミックルーティング導入を検討されている方。
      ・スタティックルーティングに限界を感じている方。
      ・ダイナミックルーティングは不要だと思われている方。
      ・「ネットワーク設計構築 A to Z [I]」の次のステップを歩みたい方。
      ※本チュートリアルは「ネットワーク設計構築 A to Z[I]」を前提とはしておりませんが、小規模のネットワーク設計ができる方を前提とさせていただきます。

#29 インターネットに近づく携帯網と無線技術 〜IP技術者から見たその裏側と仕掛け〜 - 関矢 壮範
    内 容
      既存携帯システムの概要や、モバイルとインターネット技術等との違い、今後のIP・インターネットとの融合・マルチベアラ技術について等、元IPエンジニアがIPエンジニアの視点で解説する。
      1.無線技術(トレンドなものなど)
      2.IPを伝送するための携帯網について
      3.マルチベアラ技術について
      4.今後のトレンド・ポイント等
    対象者
      今後のモバイル業界の動向に興味がある人。
      携帯について興味がある人。

#30 ウェブログと周辺サービスの開発と運用について - 平田 大治
    内 容
      ウェブログは、単なる日記アプリケーションの枠を越え、個人から企業 にいたるまでウェブ利用の敷居を下げ、急激な成長を続けています。そ の構造はXMLやウェブサービスに親和性の高いパブリッシング・ プラットフォームである側面を持ち合わせており、Atom などの 標準化の動きや、ウェブログや周辺サービスの開発も盛んです。本セッションでは、ウェブログとその周辺サービスについて、事例を交えながら、開発手法や運営について、ウェブ・アプリケーションの開発者の立場から解説します。
    対象者
      ウェブ、ウェブログ・アプリケーションの開発、運用に携わる方。
      ウェブログの周辺サービスの企画、開発を行おうとしている方。

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